パフューマー(調香師)に関して説明の不十分な点があるようなので、少し補足説明をいたします。

このブログでいうパフューマー(調香師)というのは、ファインフレグランス(いわゆる香水のこと)の調香をする技術者というよりは、デザイナーのような感覚と匠の精神を兼ね備える「香りのアーキテクト」と表現した方が適切でしょう。

この数年でファインフレグランスの世界もフランシス クルクジャン/Francis Kurkdjian、クリストフ ロダミエル/Christophe Laudamielといったクリエーターとして強い自己主張ができる若手調香師の台頭により少しづつ変化しつつあります。彼等のような若手達は、それ以前のパフューマー(調香師)にはなかった、しばしば人気ファッションデザイナーに見受けられるようなスター的な側面を持っています。

このブログで特に焦点を当てているのは、こういったファインフレグランスの世界を今後変えていってくれるであろうパフューマー(調香師)なのです。「調香師が目立って何が悪い」というのは私の口癖ですが、その気持ちはこのブログを立ち上げる目的となったメイド バイ ブログという香水企画プロジェクトにも反映されているわけです。

残念ながら現在の日本のファインフレグランス界には世界をリードできるだけの経験と力が全くありませんので、私が以前に述べたような世界的な日本人の調香師の出現というのも欧米のマーケットでの活躍が鍵となってくるはずです。これは半世紀前の日本のファッションの世界と少し似ているかもしれません。

ファインフレグランス界の高田賢三/Kenzo、三宅一生/Issey Miyakeの出現を楽しみにしながらこのブログを続けています。

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2年程前に、クリストフ ロダミエル/Christophe Laudamielの大きな記事がニューヨーク・タイムズに掲載されました。ここにあるクリストフの写真が日曜版雑誌のページ全面に掲載される扱いだったと言えば、パフューマー(調香師)という仕事がかなり世間に知られてきていることがお分かり頂けるでしょう。この記事が掲載される数ヶ月前にクリストフの事をブログに書きましたので、それも是非御覧ください。