結晶のようなフォルムと明快な構成を持った建築に焦点を合わせた最後の章のタイトルは、ピンク・フロイドが1975年に発表した曲 “Shine On You Crazy Diamond”(邦題:クレイジー・ダイアモンド)に由来する

前三章に比べて規模の大きい建築が多いこの最終章は、作品の数は少なめだが見応えのあるものばかり。ダニエル・リベスキンドの建築は趣味ではないが、この章で取りあげられるのは当然のことだろう。個人的にはアーキテクトニカのブロンクス美術館が気に入っている。他のものと比べると規模は小さめだが、角ばったフォルムと強い構成を持ちながらも、微妙な柔らかさが漂う美しい建物だ。

日本からは、日建設計の神保町シアタービルモード学園スパイラルタワーズが取り上げられている。神保町シアタービルはなかなか優れてたフォルムにまとまっていると言えるだろう。

蛇足になるが、結晶のようなフォルムという観点から言うなら、前出の八木敦司が設計したオレクサハウスが取り上げても良かったのではないだろうか。この章にも、住宅を二つ三つ入れて欲しかったところだ。

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第三章 トゥルー・カラーズ:STRIKE A POSE(4)
第二章 アブストラクト・プレイン:STRIKE A POSE(4)
第一章 トランプ:STRIKE A POSE(3)
はい、ポーズ!:STRIKE A POSE(2)
お薦めの一冊:STRIKE A POSE(1)
ゲシュタルテン(出版元)