WWDIS Blog - Page 30

普通だけど凄い

「男は汗臭いのが一番、コロンなんか付けてるようじゃダメだね。」

二年前に『夏に一番の香水は?』という特集インタヴューを受けた時に、このようなコメントをして顰蹙を買ったことがある。この気持ちは、今でも基本的には変わっていないと思いたい… と、少し躊躇するような言い方になってしまうのには理由がある。先日御報告したが、この夏は、オリヴィエ・ポルジュの『ラノニム』(我が社の久々の新作)を毎日のように試着している。どことなく暖かい感じがある香りなので、夏向きというような具合に季節の限定されるタイプの香水ではないのだが、異常に蒸し暑い今年のニューヨークの夏に於いても、とても快適な香りなのが嬉しい。そう言えば、乾燥していたけど猛暑だった七月のローマで、この香りに惚れてしまったのだったけか… 以前に「世界香水ガイド」の著者ルカ・トゥリン博士が、『エスパフュームは、車の世界に喩えるなら、オートショーで目にするようなバリバリのコンセプトカーのようなブランドだ。』と述べたことがある。全くその通りである。エスパフュームでは、使い手のことは余り考えず、「未来」だけを見据えてきたが、今回は消費者のことを一生懸命考えている。新作『ラノニム』は、過去のエスパフュームのシリーズからは切り離された、私にとっての初めての『商品』になるだろう。

バリ島でのヴァケーションから戻ってきた親友が、先週末遊びに来た。元々はフィルメニッヒのエバリュエーターだった女性だが、現在はロレアルが抱える香水ブランド(サンローラン、アルマーニなど)の開発に関わっている。親友である彼女とは、日頃アートの話をすることはあっても、香水の話になることはまず無い。それが、先日はうちに来るなり、”Nobi, what are you wearing? You smell DIVINE!” と言い、私が何を付けているのかに興味津々だった。その前日まで、微かにあった疑問が、それでスッカリ吹き飛んだ。香水の世界に於いて、斬新だとか、最先端というコンセプトで香りを創ることに於いては誰にも負けない自信があるし、ドミニク・ロピオンのような調香師達だけではなく、フレデリック・マルやマイケル・エドワーズのような専門筋の間でもこのことを認めてくれる方々が多い。ところが、普通なんだけど抜群に良いものというコンセプトには、今まで縁が無かったわけだ。今回は、オリヴィエ・ポルジュのお陰で『普通だけど凄い』ということに、思い切り開眼することができ大感謝。もともとは、あのシャネルのジャック・ポルジュの息子で将来シャネルを継ぐ可能性大という不純な動機から興味を持ったのだが、2年前にケンゾーパワーに惚れ、折あらば… と、いう感じでいた。今回、この『ラノニム』の香りにすっかりやられてしまい、自分でも結構驚いている。奥が深いとは正にこのことだ。

この『ラノニム』、お値段の方は、12ドルぐらいに収まるよういろいろな面での検討をしている。オリヴィエ・ポルジュの抜群に素晴らしい香りがたったの12ドル、この部分だけは斬新で未来的かな? どちらかと言えば男性的な香りだという意見が周りであるが、個人的には、この香りは女性が着けるからかっこいいと思う。ちょうど、どことなくフェミニンなケンゾーパワーの好対照だ。内容成分はユニセックス用の香水として世界各国の安全基準に沿うようなものになっている。

i29 interior architects: compact interior

このところ出遅れたり、見送ることにしたりと、ブログを更新する機会と、実際に更新する時間的な余裕のある時との歯車がズレッぱなしだが、今日は何とか更新に漕ぎ着けたかな…

オランダから、素敵なインテリアデザインの写真が送られてきました Continue Reading

L’ANONYME OU OP-1475-A

このところブログの更新を怠っている。久しぶりに本業(?)の香水企画に本腰で取り組んでいるからだ。新作ということでは6年振りになるのではないだろうか。今回は商品名を付けずに発表するが、『ラノニム(匿名)・ウ・OP-1475-A』という長たらしい呼び方で紹介されることになるだろう。後ろの部分のアルファベットと数字は膨大な数ある未発表の香水それぞれに付けられる登録照会番号のひとつだと思ってもらえば良い。この香りの調香師はオリヴィエ・ポルジュ。彼が得意とする洗練されて高級感に溢れる香りでありながら、非常にコンテンポラリーな点に惹かれて今回の新製品の発表に踏み切きることにした。このところ欧米は、ニッチフレグランスのルネッサンス。一年ほど前のインタヴューにおいて、「ニッチフレグランスは、映画に喩えるならB級映画」とやってしまい、他のニッチブランドから痛烈な非難を浴びたことがある。ニッチフレグランスは、香りの出来がB級のものがほとんどであるという意味で言ったのだが、お値段の方は超特級のものが多い。100ミリリットル以下の量で、日本円にして2万、3万というものがたくさんある。教養の無い成金が幅を利かすアメリカでは、値段が高ければ特別なものだろうということで、香りの完成度の低いことがオリジナリティだという錯覚に陥ってしまっているニッチファンが多いことに辟易している。今回の新作は、このような現状に一石を投じたいという気持ちもあるのだ。オリヴィエ・ポルジュと云えば現在最も才能のある若手調香師であり、次期シャネル専属調香師の可能性が囁かれている。そんな素晴らしい調香師の出色の逸品を、ニッチフレグランスだけでなく香水そのものの概念を覆すような価格に設定することに興奮している。陳腐な言い方かもしれないが、もっと多くの人に、いつまでも好かれるような素晴らしい香りを、誰もが躊躇せずに買えるような値段で提供するのが今回の目標だ。

Solaniwa


Photo © COGITE
 
It is fair to say that Galvalume® sheet roofing and siding combination is the most popular exterior option for a low cost housing project in Japan these days. Galvalume is a fantastic material developed by Bethlehem Steel Corporation (dissolved 2003) in ’72, and the world wide production is continuously rising since its introduction. The problem in Japan is that most home owners try to build new houses, but the budgets are usually very limited. As a result, there are too many hoses with a warehouse-like appearance (and often in black or similar dark colors!). But that doesn’t make me want to hate Galvalume sheet steel. What I would like is to see more architects willing to make houses look a little more special with this overly popular material… like this new house designed by Cogite, who does great job in the deep south of Japan Continue Reading

OGAKI▲HOUSE


Photo © Katsutoshi Sasaki + Associates
 
We had a short series of posts last year showing houses and a building designed by Katsutoshi Sasaki in Aichi, Japan. The latest project completed by his firm last month has a unique shape to help reduce wind resistance due to the strong western wind in the area during winter. Continue Reading

House in Maihama by Yoshitaka Arita


Photo © Shinkenchiku-sha
 
The old house had moisture and security (i.e. burglary) issues before it was replaced by this new house. There was also another problem the young couple wanted to solve when they decided to rebuild a new one on the same site – reducing the vibrations from the Metropolitan Expressway running near by. To build their dream home, the client couple hired Yoshitaka Arita, a Tokyo-based architect who had studied architecture both in Japan and the UK. The architect focused on three things – raise, solidify and lower the gravity center. To achieve these three goals, all three construction methods common in Japan were applied. Reinforced concrete and steel frame were used for the first level. The second level, which is the family’s living quarters, was built of wood frame construction Continue Reading

日本人は臭い

先月の旅行中に立ち寄ることができなかった為に、未練がましくマルセイユの話題を繰り返すが、たまたま時期を同じくして南仏を旅行していたエックスワイフから、マルセイユの魚売りのオバちゃんの写真が送られてきた。臭ってきそうな写真だが、この魚がブイヤベースになるのかと思うと涎が出てきそうだ。ジャック・キャバリエがこれを見たらきっと卒倒することだろう。大分前の事になるが、ジャック・キャバリエがニューヨークに来た折に、三宅一生氏がニューヨークに行くと必ず寄るという日本料理屋に行ってみたいということから、ティエリー・ワッサー他数名も誘いその店で夕食を共にした。その時にジャックから聞いたのは、一生氏に招かれて日本に滞在するのは大好きだが、新しい香水を日本人の肌でテストしなくてはならないのが辛いということだった。日本人の肌は魚の匂いがしてかなわないらしい。そういえば、日本に住んだ経験のあるクリストフ・ロダミエルも似たようなことを言っていた。クリストフによると日本の地下鉄は生臭い匂いがして、ニューヨークの地下鉄よりもタチが悪いというのだ。我々は外国人の体臭が強いと思いがちであるが、我々自身の体臭には意外と鈍感なのかもしれない。まっ、そうは言っても、人の体臭が漂う国において香水文化が育つことを思うと、「日本人は臭い」という外国人からの意見が増えてくることによって、日本の香水市場ももっと活溌になってくることを期待したい。

(注:90年代の寵児ジャック・キャバリエは、世界屈指の調香師。出世作であるロードイッセイの世界的に根強い人気により、イッセイミヤケというブランド名が不動のものになった云われる。ティエリー・ワッサーは、世界的名門メゾンであるゲランの5代目調香師。ゲラン一族以外からの初めての調香師ということで大きな期待が寄せられている。前出の二人と比べ一回り若いクリストフ・ロダミエルは、今までの調香師のイメージには当てはめることのできない異才。日本では紹介されなかったが、ティエリーミュグレー社の援助を受けて映画「パフューム -ある人殺しの物語-」の為に、限定販売の非常に高価なコフレを創ったことでも知られる。)

Lazy Friday ~ Links

~ MH HOUSE ~
Who: Hironari Itoi, Jyunichi Sugiyama and Tomokazu Shinohara / sside architects
What: Single family residence
Where: Hino City, Tokyo
When: January 2009
How: Two-story wood frame construction
Site Area: 1,353 square feet (125.74m²)
Construction Area: – (-m²)
Total Floor Area: 1,071 square feet (99.54m²)
Photographer: Taizan Kamijyo

~ S-APARTMENT ~
Who: Atsuhiro Koda and Momo Sano / comma design office
What: 6-unit apartment
Where: Suginami-ku, Tokyo
When: March 2008
How: Two-story wood frame construction
Site Area: 1,506 square feet (139.90m²)
Construction Area: 747 square feet (69.38m²)
Total Floor Area: 1,494 square feet (138.80m²)
Photographer: Takumi Ota

~ House in Tsu ~
Who: Yuji Okamura / TKO-M.architects
What: Single family residence
Where: Tsu City, Mie Prefecture
When: August 2004
How: One-story reinforced concrete construction
Site Area: 3,781 square feet (351.22m²)
Construction Area: 2,127 square feet (197.64m²)
Total Floor Area: 1,550 square feet (144.02m²)
Photographer: Tamotsu Kurumata

Marine Peyre = Cooked In Marseille 2

マリン・ペイレ (Marine Peyre) さんの紹介の続き。ペイレさんは、”What does Marseille mean to you?”(あなたにとって、マルセーユとはどんな意味をもつところなのですか。)という質問に、”Marseilles means happiness, blond girls, wind, sea&sun, noise, funky people, disorder, freedom… ” と答えてくれた。もっとも然り、まさに自分があの街を好きな理由だ Continue Reading