WHAT WE DO IS SECRET - Page 30

調香師 ブルーノ・ジョヴァノヴィック

今日は、パリからニューヨークに舞い戻って来た調香師ブルーノ・ジョヴァノヴィックが、ボーイフレンドを連れて遊びに来た。ブルーノ・ジョヴァノヴィックは、七月生まれの蟹座でアセンダントが獅子座という点がゲランの調香師ティエリー・ワッサーと同じ。会社の為だけではなく調香師としてのキャリアの上でも非常に重要なプロジェクトであったとしても、クライアントのアイデアや姿勢に興味が持てないとあっさりとそれを無視する点がフィルメニッヒ在籍当時のワッサーに似ている。ちょっと怠け者に思えてしまうぐらいに、のんびりとしたマイペースな点もワッサーにそっくり。以前にこのブログでも大いに自慢をさせてもらったが、香水業界でティエリー・ワッサーがゲランの調香師になる可能性を、その実現の何年も前から語っていたのは私だけだった。現在の香水業界で若い調香師の才能を見抜く実力においてうちの連れ合いの右に出るものはいないようだが、ティエリー・ワッサーが将来ゲランを仕切る可能性については私と意見が合わなかったのを覚えている。そんなことから、ワッサーがゲランの調香師に決定する半年前に連れ合いが、「あなたの予言していた事、本当になりそうよ!」と興奮して知らせてきた時には、どうだ、参ったか!という嬉しい気分を味わった。その連れ合いに、「もしゲランやエルメスのようなフレグランスハウスを持たされた場合に、世界中のどの調香師でも専属調香師として迎えられるとしたら誰を選ぶ?」という質問をすれば、躊躇無く『ブルーノ・ジョヴァノヴィック』という答えが返ってくるだろう。いつの日か彼が、ジャンパトゥかエルメスを背負ったとしても少しも不思議はないかもしれない、と、私も思う。長身だがどことなく東洋的な容貌のジョヴァノヴィックは、昔から日本に強く興味を持っていて、とても日本に行くことを楽しみにしているそうだ。そんなジョヴァノヴィックの、もの静かだが、強く人を引きつける魅力が伝わってくるポートレートがあるので御覧あれ。この写真は、旧くからの友人である渡邉肇氏が撮影したことも付け加えておこう。

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Photo © Sadao Hotta
 
This is a renovation of a 770 square feet apartment in Tokyo. Imagine a family of five living in such a small space – you need to be clever and imaginative, for sure Continue Reading

普通だけど凄い

「男は汗臭いのが一番、コロンなんか付けてるようじゃダメだね。」

二年前に『夏に一番の香水は?』という特集インタヴューを受けた時に、このようなコメントをして顰蹙を買ったことがある。この気持ちは、今でも基本的には変わっていないと思いたい… と、少し躊躇するような言い方になってしまうのには理由がある。先日御報告したが、この夏は、オリヴィエ・ポルジュの『ラノニム』(我が社の久々の新作)を毎日のように試着している。どことなく暖かい感じがある香りなので、夏向きというような具合に季節の限定されるタイプの香水ではないのだが、異常に蒸し暑い今年のニューヨークの夏に於いても、とても快適な香りなのが嬉しい。そう言えば、乾燥していたけど猛暑だった七月のローマで、この香りに惚れてしまったのだったけか… 以前に「世界香水ガイド」の著者ルカ・トゥリン博士が、『エスパフュームは、車の世界に喩えるなら、オートショーで目にするようなバリバリのコンセプトカーのようなブランドだ。』と述べたことがある。全くその通りである。エスパフュームでは、使い手のことは余り考えず、「未来」だけを見据えてきたが、今回は消費者のことを一生懸命考えている。新作『ラノニム』は、過去のエスパフュームのシリーズからは切り離された、私にとっての初めての『商品』になるだろう。

バリ島でのヴァケーションから戻ってきた親友が、先週末遊びに来た。元々はフィルメニッヒのエバリュエーターだった女性だが、現在はロレアルが抱える香水ブランド(サンローラン、アルマーニなど)の開発に関わっている。親友である彼女とは、日頃アートの話をすることはあっても、香水の話になることはまず無い。それが、先日はうちに来るなり、”Nobi, what are you wearing? You smell DIVINE!” と言い、私が何を付けているのかに興味津々だった。その前日まで、微かにあった疑問が、それでスッカリ吹き飛んだ。香水の世界に於いて、斬新だとか、最先端というコンセプトで香りを創ることに於いては誰にも負けない自信があるし、ドミニク・ロピオンのような調香師達だけではなく、フレデリック・マルやマイケル・エドワーズのような専門筋の間でもこのことを認めてくれる方々が多い。ところが、普通なんだけど抜群に良いものというコンセプトには、今まで縁が無かったわけだ。今回は、オリヴィエ・ポルジュのお陰で『普通だけど凄い』ということに、思い切り開眼することができ大感謝。もともとは、あのシャネルのジャック・ポルジュの息子で将来シャネルを継ぐ可能性大という不純な動機から興味を持ったのだが、2年前にケンゾーパワーに惚れ、折あらば… と、いう感じでいた。今回、この『ラノニム』の香りにすっかりやられてしまい、自分でも結構驚いている。奥が深いとは正にこのことだ。

この『ラノニム』、お値段の方は、12ドルぐらいに収まるよういろいろな面での検討をしている。オリヴィエ・ポルジュの抜群に素晴らしい香りがたったの12ドル、この部分だけは斬新で未来的かな? どちらかと言えば男性的な香りだという意見が周りであるが、個人的には、この香りは女性が着けるからかっこいいと思う。ちょうど、どことなくフェミニンなケンゾーパワーの好対照だ。内容成分はユニセックス用の香水として世界各国の安全基準に沿うようなものになっている。

i29 interior architects: compact interior

このところ出遅れたり、見送ることにしたりと、ブログを更新する機会と、実際に更新する時間的な余裕のある時との歯車がズレッぱなしだが、今日は何とか更新に漕ぎ着けたかな…

オランダから、素敵なインテリアデザインの写真が送られてきました Continue Reading

L’ANONYME OU OP-1475-A

このところブログの更新を怠っている。久しぶりに本業(?)の香水企画に本腰で取り組んでいるからだ。新作ということでは6年振りになるのではないだろうか。今回は商品名を付けずに発表するが、『ラノニム(匿名)・ウ・OP-1475-A』という長たらしい呼び方で紹介されることになるだろう。後ろの部分のアルファベットと数字は膨大な数ある未発表の香水それぞれに付けられる登録照会番号のひとつだと思ってもらえば良い。この香りの調香師はオリヴィエ・ポルジュ。彼が得意とする洗練されて高級感に溢れる香りでありながら、非常にコンテンポラリーな点に惹かれて今回の新製品の発表に踏み切きることにした。このところ欧米は、ニッチフレグランスのルネッサンス。一年ほど前のインタヴューにおいて、「ニッチフレグランスは、映画に喩えるならB級映画」とやってしまい、他のニッチブランドから痛烈な非難を浴びたことがある。ニッチフレグランスは、香りの出来がB級のものがほとんどであるという意味で言ったのだが、お値段の方は超特級のものが多い。100ミリリットル以下の量で、日本円にして2万、3万というものがたくさんある。教養の無い成金が幅を利かすアメリカでは、値段が高ければ特別なものだろうということで、香りの完成度の低いことがオリジナリティだという錯覚に陥ってしまっているニッチファンが多いことに辟易している。今回の新作は、このような現状に一石を投じたいという気持ちもあるのだ。オリヴィエ・ポルジュと云えば現在最も才能のある若手調香師であり、次期シャネル専属調香師の可能性が囁かれている。そんな素晴らしい調香師の出色の逸品を、ニッチフレグランスだけでなく香水そのものの概念を覆すような価格に設定することに興奮している。陳腐な言い方かもしれないが、もっと多くの人に、いつまでも好かれるような素晴らしい香りを、誰もが躊躇せずに買えるような値段で提供するのが今回の目標だ。

Solaniwa


Photo © COGITE
 
It is fair to say that Galvalume® sheet roofing and siding combination is the most popular exterior option for a low cost housing project in Japan these days. Galvalume is a fantastic material developed by Bethlehem Steel Corporation (dissolved 2003) in ’72, and the world wide production is continuously rising since its introduction. The problem in Japan is that most home owners try to build new houses, but the budgets are usually very limited. As a result, there are too many hoses with a warehouse-like appearance (and often in black or similar dark colors!). But that doesn’t make me want to hate Galvalume sheet steel. What I would like is to see more architects willing to make houses look a little more special with this overly popular material… like this new house designed by Cogite, who does great job in the deep south of Japan Continue Reading

OGAKI▲HOUSE


Photo © Katsutoshi Sasaki + Associates
 
We had a short series of posts last year showing houses and a building designed by Katsutoshi Sasaki in Aichi, Japan. The latest project completed by his firm last month has a unique shape to help reduce wind resistance due to the strong western wind in the area during winter. Continue Reading