このブログの読者の方から、今後の活躍が最も期待される若手調香師についての御質問を頂きました(有難うございます!)。 今回ご紹介する最も若い世代の二人の調香師は、偶然にどちらも女性であり、しかも同じIFF社の調香師なのです。活動拠点は、片やニューヨーク、片やパリということから、かなり調香師としてのスタイルが異なります。今後それぞれが、どのように変化して行くかが非常に興味深いところです。この二人を選んだ基準は、私の独断と偏見が半分、残りは半分は業界での評判と噂ということでご理解ください。 どのような女性なのかというご興味もあるかと思い、それぞれのインスタグラムのユーザーネームをリンクにしました。パブリックのアカウントですので、ご自由にご覧ください。またファッション誌「エル(ELLE)」のクロアチア版には、この二人が揃って紹介されていますのでこちらを御覧ください

Mackenzie Reilly / マッケンジー・ライリー:昨年に処女作となったアラボオンファイヤーの『カルフォリニア スノー』が発表され、一躍話題になったIFF社所属の若手調香師です。マッケンジーはファッションモデルをしていたこともある長身の美女、まだ三十歳になるかならないかのジュニア パフューマーです。私個人の意見としては、最も現代的なセンスを持った次世代の調香師であり、フランス人ではなく生粋のアメリカ人である点でも興味があります。米香水化粧品大手コティ社は、現在アメリカで最もエキサイティングな調香師の一人として注目しているようです。マッケンジー・ライリーの公式インスタグラムは「nascentperfumer」。Fragranticaでのインタヴューもこちらで御覧ください

Fanny Bal / ファニー・バル:昨年フレデリック・マルの、子ども用のオーデコロン「Sale Gosse」を手掛けたことで話題になった、前出のマッケンジー・ライリーと同じIFF社所属の若手調香師です。マッケンジー・ライリーに比べると、オーソドックスでクラッシックな調香のスタイルです。超絶技巧派の巨匠ドミニク・ロピオンの秘蔵っ子アシスタントであるという点で、他の若い調香師達よりも遥かに恵まれた環境にいるという点も付け加えておきましょう。ファニー・バルの公式インスタグラムは「fannybalparfumeur」。

次回は、この二人よりも上の世代の、IFF社ではない若手調香師達をご紹介する事にします。

Written by:

A sculptor living in New York

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